マンション保険（火災保険）が１０月１日より、平均約１０％の値上げ改定を損害保険会社各社から発表されました。

2024年5月10日

火災保険の保険金支払いの実態

災害大国日本、昨今災害が頻発しています。その時皆さんを下支えしている、損害保険会社も多大な保険金を毎年支払っています。想定以上の保険金が支払われています。損害保険会社各社は定期的に収支改善のために改定（保険料値上げ）を実施していますがそれでもかなり経営をひっ迫してきています。自動車保険はコロナの影響もあり、事故が減り保険料が値下げされました。

マンション保険（管理組合が契約するマンション共有部の火災保険）の保険金は

①想定以上の大規模な災害の発生

②被害の修復費用（材料費）の高騰

③工事費の高騰（人件費の高騰）

により限界のようです。

マンション保険（管理組合が契約する火災保険）は2024年10月1日始期分より平均約10％の値上げが発表されました。

５月10日に１０月１日より火災保険の保険料を平均約10％値上げすると各保険会社が発表しました。

保険料改定まであと約6か月の余裕があります。来年2025年度契約更改のマンション保険も含めて下記の検討が必要です。管理組合の経費削減に多大な影響があります。早急に９月までに契約し直したほうが良いのか、10月以降の改定後に契約更改した方がいいのか、５社の比較をもって比較検討が必要です。

①2024年９月30日までに契約し直した場合の保険料

②2024年10月1日以降に契約更改した場合の保険料

①、②のどちらの方が有利かという検証を必ず実施されることをお勧めします。

とてもめんどうな作業なので現在ご契約の代理店、管理会社様の保険部は嫌がります。

5社比較検討の効果は確実にあります。きっと皆さん見直してよかったなって思われます。

平均10％の保険料値上げ以外の保険料変動要因

＜保険料改定以外の保険料の変動要因＞

①保険会社別に保険料が相違します。

②建築年数によって保険料が違ってきます。

③過去１年もしくは２年の事故件数（保険金の受取回数）によって保険料の割引が変わります。あくまでも金額ではなく件数です。

　　　（最大50％以上も保険料の割引になる会社もあります。）

④日新火災のマンション管理適正化診断（無料で実施）の結果により保険料の割引率が大幅に違ってきます。

➄5年前と違い新しい特約が増えています。（のり面の補償、示談交渉付き、管理組合役員賠償等）

参考のブログ

https://piahoken.jp/archives/293

＊一度保険料の見積もりを見てください。５年前と違いその高騰にびっくりされます。５年前から今日まで火災保険は改定が行われ、保険料は異次元の状態にあります。

＜保険料改定の推移＞

・業界共通の料率改定(参考純率)だけでも

2015年　10月　　　　火災保険改定

2017年　1月　　　　　　　　　　　　　　　　　　地震保険改定

2019年　1月　　　　　　　　　　　　　　　　　　地震保険改定

2019年　10月　　　　火災保険改定

2021年　 1月　　　　火災保険改定　　　　　　　　地震保険改定

2022年　10月以降　　火災保険改定　　　　　　　　地震保険改定